私は「ナスダック100トリプル」を2020年7月25日から25週間運用していました。
その累計利益は「393,219円」。運用中の平均年利は『61.81%』となっています!
この記事では、2021年1月21日に2分割された「ナスダック100トリプル」の運用設定を公開します。
運用を始めたいけど、どのような設定が良いか分からない人の参考になればと思います。
ナスダック100トリプルとは
通称、「TQQQ」や「ナストリ」と呼ばれています。
聞き慣れない方もいらっしゃると思うので、概要は以下のとおりです。
「ナスダック(NASDAQ)」という言葉はニュース等で聞いた事があるかと思います。
ナスダックというのは、アメリカの新興企業向けの株式市場の事を指します。
上場企業の中には、Google、Apple、Facebook、Amazon、Microsoftなどがあります。
このナスダックの時価総額上位100社から構成された株価指数を、
「ナスダック100指数」と言い、さらに値動きを3倍にしたものを、
「ナスダック100トリプル」と言います。
過去の運用実績
私が分割前の「TQQQ」で運用していた実績は以下のとおりです。
まぁこれだけ高い年利を出せたのは、コロナショック後の上昇トレンドに乗れたのが要因です。
ただ、これだけのポテンシャルを秘めていることが分かると思います。

運用実績グラフの見方は以下のとおりです。
- 棒グラフ
週ごとの確定損益です。 - 青折れ線
元本を表しています。 - 緑折れ線
運用資金を表しており、元本に確定損益を加えたものです。 - 赤折れ線
含み損益を含めた実残高です。
※実折れ線は見やすい?ように金額を1/100にしています。 - 黄折れ線
運用資金と確定損益を基にした、運用期間の平均年利です。
運用方法
取扱業者
日本で「TQQQ」を運用できる業者はとても少ないです。
私は自動売買ツール「トライオートETF」を提供しているインヴァスト証券を利用しています。
一度設定したら、ほったらかすことができるのでとても楽ですよ。
トライオートETFの設定内容
「トライオートETF」で設定した概要は以下のとおりです。
- 運用資金:300万円
- レンジ幅
レンジ1:20~50ドル
レンジ2:50.5~80ドル
レンジ3:81~110ドル - トラップ幅(本数)
レンジ1:5.0ドル(7本)
レンジ2:0.5ドル(60本)
レンジ3:1.0ドル(30本) - 取引セット数:5セット
- 利確額
レンジ1:100ドル
レンジ2:10ドル
レンジ3:8ドル
イメージはこんな感じでしょうか。

レンジ幅・トラップ幅・利確額の説明
レンジ幅とトラップ幅、利確額について、設定内容を説明します。
レンジ1について
設定は以下のとおりです。
- レンジ幅:20~50ドル
- トラップ幅(本数):5.0ドル(7本)
- 利確額:100ドル
レンジ1の幅は「20~50ドル」です。
私の設定では、ロスカットラインを「20ドル」としました。
このラインは過去の下落率から導き出しています。
直近で一番大きかった下落率は「72.7%」になります。
「2020年2月17日~3月23日」の期間で「59.54ドル」から「16.25ドル」まで下がりました。
たった5週間で「43.29ドル」も下落しました。下落率は「72.7%」です。
その時の週足チャートは以下のとおりです。

これを分割当時(2021年1月21日)の相場(100ドル)に当てはめると、「27.3ドル」まで下がることになります。
私はさらに余裕をみて、最大下落率は「80%」まで考えられるとし、「20ドル」を最低ラインとしました。
ただ、このレンジまで下がることは10年単位で数回ほどと思います。
トラップ幅は「5.0ドル(7本)」としました。
つまり、「20、25、30…50ドル」までトラップを7本仕掛けてます。
利確額は驚きの「100ドル」です。
ここまで大きい理由は、大きな暴落の後はチャンスが待っているからです。
上記チャートを見ると分かりますが、暴落後は大きく回復しています。
このレンジのポジションはお宝ポジとなるため、利確額も大きく設定しました。
「1ドル=100円」だとすると「取引数量:1口」の場合、「1万円」の利益になります。
レンジ2について
設定は以下のとおりです。
- レンジ幅:50.5~80ドル
- トラップ幅(本数):0.5ドル(60本)
- 利確額:10ドル
レンジ2の幅は「50.5~80ドル」です。
このレンジはレンジ1に比べて、ポジションを持つ可能性は大いにあります。
「2020年12月上旬」までこのレンジ内でしたからね。
ちょっとした下落でもこのレンジに来ることが予想されます。
トラップ幅は「0.5ドル(60本)」としました。
「50.5、60、60.5…80ドル」までトラップを60本仕掛けています。
レンジ2は本設定の中で一番トラップ数が多く、攻めのレンジにしました。
チャート上部にトラップを多く仕掛けると、運用資金が多く必要になってしまいますからね。
ちょっと下落したこのレンジで頑張ってもらう作戦です。
利確額も少し攻めの「10ドル」にしました。
「取引数量:1口」の場合、一撃で約「1千円」の利益になります。
レンジ3について
設定は以下のとおりです。
- レンジ幅:81~110ドル
- トラップ幅(本数):1.0ドル(30本)
- 利確額:8ドル
レンジ2の幅は「81~110ドル」です。
このレンジは常に最前線で戦うレンジになります。
当レンジの滞在期間が一番長いと思います。
トラップ幅は「1.0ドル(30本)」としました。
「81、82、83…110ドル」までトラップを30本仕掛けています。
レンジ2でも説明したとおり、チャート上部ではトラップ本数を絞ってます。
戦いの最前線なので、決して全力投球してはいけません。
いつ突破されても良いように、余力を残すのがポイントです。
利確額は「8ドル」にしました。
チャート上部は暴落時よりもボラティリティが少ないので、細かく決済されるようにしています。
設定レンジ外について
今回の設定では「20~110ドル」のレンジしかカバーできていません。
下落率から「20ドル」を最低ラインとしました。
それでは、「110ドル」以降の設定についての考え方を説明します。
その考え方は単純で、今のところは「そのまま追っかける」ように考えています。
もし最高値が「200ドル」まで上昇した場合は、下落率「80%」から最低ラインを「40ドル」とし、「40~200ドル」をレンジにします。
トラップ幅については、その時の運用資金に合わせて、ロスカットされない本数に調整します。
必要資金の説明
「トライオートETF」の設定内容を説明したので、次に運用資金がいくら必要か計算します。
結論から言うと、取引セット「1セット」に対し、約「60万円」になります。
この記事のタイトルからも分かりますね(笑)
必要資金の考え方は、レンジの最高から最低ラインまでポジションを保持した際の必要証拠金から最大含み損を引くことで算出します。
つまり、全トラップが引っ掛かった状態、かつ最低ラインでロスカットされない資金ということです。
必要資金の算出条件は以下のとおりです。
- 米ドル/円:110円
- TQQQ:20ドル(最低レート)
- 1口当たりの必要証拠金:500円(インヴァスト証券準拠)
続いて、含み損と必要証拠金、必要資金を算出する式は以下のとおりとなります。
- 含み損=(最低レート-平均レート)×ポジション数×米ドル/円
- 必要証拠金=ポジション数×1口当たりの必要証拠金
- 必要資金=必要証拠金-含み損
これらの条件・式から、必要資金を見ていきましょう。
- レンジ1
含み損=(20-35)×7×110=-11,550円
必要証拠金=7×500=3,500円
必要資金=3500-(-11550)=15,050円 - レンジ2
含み損=(20-65.25)×60×110=-298,650円
必要証拠金=60×500=30,000円
必要資金=30000-(-298650)=328,650円 - レンジ3
含み損=(20-95.5)×30×110=-249,150円
必要証拠金=30×500=15,000円
必要資金=15000-(-249150)=264,150円 - 合計
必要資金=15050+328650+264150=607,850円
ここまでで、「1セット」に対し、必要資金が約「60万円」となることが分かりました。
取引セット数の説明
取引セット数については、個人個人の運用資金に当てはめるだけで終わります。
私は「300万円」で運用すると決めたので、単純に「60万円」で割って「5セット」しました。
「120万円」で運用する方は「2セット」になるし、「180万円」なら「3セット」。単純ですよね。
注意点
「60万円からのナスダック100トリプル」を運用するにあたり、注意点があります。
当運用設定は、最大下落率の大前提を「80%」とした設定となっています。
それを超える大暴落が発生した場合は、ロスカットされる可能性があります。
そのため、必ず余剰資金で投資を行うようにしてください。
それ以上の金額を突っ込んでしまうと、ギャンブルになってしまいます。
また、過去実績では大きく利益を出すことができましたが、今後はどうなるか分かりません。
当運用設定を参考にして頂けると嬉しいですが、ご自身の判断(自己責任)でお願いします。
ご質問等ありましたら、ツイッター(koka_sidebiz)もしくは、コメント欄からお願いします。
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